アニール処理により、半円パイプの真円度向上

樹脂パイプを半分にカットし、半円パイプを製作するケースがあります。この場合、単にカットすると応力の働きにより、半円パイプの真円度が著しく低下してしまいます。

実際にこの応力は非常に強く厚み10mm以上のパイプの場合、カットしようと鋸刃を入れると応力により締め付けられて、鋸刃の回転が止まってしまうといったことも発生し得るのです。

このような場合は、パイプをカットする前にアニール処理を施すことを推奨します。アニール処理を施すことで、応力の働きを弱めることが可能となり、カット後の半円パイプの真円度低下を低減することが可能です。ただし、この方法でも根本的な対策とはいえないため、真円度が重要な場合には、R曲げ加工にて半円パイプを製作する方法もあります。

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