よくあるご質問

真空成形についてのご質問

ご質問 真空成形と圧空成形の違いは?

回答 回答

詳しい説明は真空成形・圧空成形の説明ページにありますが、一言で言えば真空成形はプラスチックシートを加熱し軟化させて、真空によりシートを成形型に密着させて冷却して固化する方法です。
圧空成形は真空で密着させるときに、さらに圧縮空気で型に押し付けます。
それによりシャープでより型に忠実な形状に出来ます。
また圧空成形はアンダーカットも可能で肉厚の偏肉も低減できます。
圧空成形にはこのようなメリットがありますが、型は圧力に耐えれる強度が必要になるので金属製であることがほとんどで、他に型の上部に圧縮空気を送る丈夫なボックス(圧空ボックス)が必要になります。
そのため数量に合わせた型の素材を選べる真空成形に比べて型コストが高くなります。
真空成形は一般的に意匠面の裏側を成形型に当たるようし、シボや艶ありのフラット面などの素材自体の表面を意匠面として活かします。
圧空成形の場合は意匠面を型に当たるようにし、成形型の形状と型の表面状態とを付与させます。
そのため成形は凹型(雌型)になります。
どちらかの成形法を選択するときは、真空成形も圧空成形も成形型コストの低減を重要な目的としているので、可能ならば成形コストが低い真空成形を選択し、表面にモールドがある場合やシャープな形状の場合、アンダーカットがある場合などは圧空成形を選択することになります。

曲げ加工についてのご質問

ご質問 R曲げ加工には曲げ型が必要ですか?

回答 回答

ほとんど全ての場合で必要です。
樹脂を加熱して軟化させると軟らかいゴムのようになります。
これを希望の形状のままで冷却する必要があります。
それには曲げ型を使って所定の形状で保持する方法がもっとも正確で表面のユガミも無く曲げることが出来ます。

ご質問 厚さ何ミリまで曲げられますか?

回答 回答

形状や材質により違いますがいくつか例を挙げます。

直線曲げ(角曲げ・折り曲げ)…弊社の棒ヒーター(パイプヒーター)は上下から加熱するダブルヒーターなのでシングルヒーターに比べて厚いものが曲げれます。
アクリル・塩ビ・G-PETなら厚み10㎜まで実績があります。
ポリカボネートは5㎜まではよく曲げます。6㎜になるとV溝を入れてから曲げます。

R曲げ(炉曲げ)…アクリル・塩ビなどは厚み25㎜までは曲げた実績は多くあります。
耐熱塩ビは20㎜まで曲げています。
ポリカーボネートは15㎜まで曲げています。
どれも限界ということではなく、それ以上の厚みを曲げる機会がなかっただけなのでもう少し厚いものも曲げられると思います(形状によります)。

ご質問 展開した平板の状態で穴開けや切欠きを加工してからR曲げ加工できますか?

回答 回答

折り曲げ加工(直線曲げ)は可能ですがR曲げは出来ません。
R曲げは全面加熱でも局部過熱でも加熱する範囲が広く、加熱した部分は加熱時に膨張し、常温に冷却されると収縮して元の板よりも小さくなります。
そのため、曲げる前に仕上寸法で穴や切欠きを加工しても、曲げた後は寸法や形状が異常になります。

ご質問 曲げ加工可能な最大寸法は?

回答 回答

棒ヒーターの折り曲げ加工は曲げられる長さは2700mmまでです。
R曲げの場合は炉に入る2500×1500までですが、曲げ加工後に周りを切り落とすので、製品に出来る最大寸法は展開して2400~2350×1400×1350までです。
樹脂の種類によって縮み方が違うので切り落とす分も違ってきます。

ご質問 MCナイロンやPPはR曲げ加工が出来ますか?

回答 回答

MCナイロンやポリアセタールなどエンジニアプラスチックを加熱して軟化させても多少は変形はしますが反力が強いため形になりません。
PP(ポリプロピレン)も同じく加熱軟化させ型にいれても取り出したあとは徐々に戻ろうとします。
ですが、MCナイロンほどでは無く、他の部品に固定する場合は使用できる場合が多いです。

その他

ご質問 1個から作れますか?

回答 回答

可能です。
ただし、数は少ないほどコストは増えます。製法、製品によって違ってきます。
弊社のよくある受注の数量は下記のとおりです。

真空成形・・・20~1000個ぐらいのロットが多いです。
1個のご注文も稀にいただきますが(主に試作目的が多い)、その場合でも条件出しに何個か成形するので金額はかなり割高になります。

R曲げ加工…木型を製作することになりますが1個のご注文もよくいただきます。
もちろん数量が多いとコストは大きく下げれます。
数量に応じた加工方法があるので数量次第で金額が大きく変わります。

その他…機械カバーや洗浄槽やホッパー、アクリル什器や人工大理石のカウンターなど1個からのご注文もよくあります。

ご質問 社名が変更になったのはどうしてですか?

回答 回答

当社は平成12年に「株式会社三栄装美社」から「株式会社三栄プラテック」に社名を変更しました。
創業当初はアクリル什器やディスプレイなど商業施設関連の装飾を中心に製作していました。
しかし次第に産業・工業・建設関係の製品を製作することが多くなっていきました。
社名と事業のイメージが合わなくなってきたので、分野を問わずプラスチックを中心に技術力に重点を置いた製品作りをイメージ出来る社名へと変更しました。